2013年7月21日 19:02 - 無課金初心者用のコスプレ撮影術 ~脱評価測光~
前回の「無課金初心者用のコスプレ撮影術 ~Nikon専用~」で
測光モードは「スポット測光」を使え!と書いた理由をここでつらつら書きます。
昨日コンビニでゲットしたアイマス一番くじ「如月千早」を実験台にして撮っていきましょう。
これはまぁお約束と言うことでお願いします…
測光モードを「スポット測光」にしてフォーカスの位置を顔に合わせた状態で撮影
目に合わせたかったけどフィギュアなんでざっくり顔で露出を合わせてます。
肌色に露出を合わせたのでまぁまぁ暗すぎず明るすぎずの良い感じな結果になりました。
さて、これを「マルチパターン(評価)測光」に切り替えて撮影するとどうなるか?
超大雑把ですがカメラの中では映像を分割してそれぞれの箇所で明暗を測定しています。
カメラの仕様に「2016分割RGBセンサーによるTTL開放測光方式」とか書います。
カメラの特性で白いものは「明るい物」として判断します。これはしょうがない事なんです…
ざっくりですがこんな感じで明暗が評価されて「明るい映像」と判断されてしまいました。
カメラはこの結果から少し暗くして明暗の平均化を行います。 んで、結果がこちら。。。
絞り優先モードで撮っているので暗くする為にシャッター速度が1/200と速くなりました。
だいぶ暗い画像になってしまいました・・・ これは極端な例ですが。カメラの特性上
白い物をちょい灰色に見えるように暗くするので仕方ない事なんです。
なので「露出補正」を使って画像が明るくなるようにしました「+2」したら良い感じに♪
ここまでがその辺で書かれてる「適正露出」的な本での話、そして適正地獄の始まりです…
対象物の後ろにレンズキャップを置いてみました。
照明は一切変えてませんが、画面全体で測光を評価するので黒い物が増えた分
さっきより暗い画像と判断されてさっきよりちょっと明るい写真が出来上がりました。
これをコミケにたとえると、被写体の後ろにどんな服を着た人が通り過ぎているかで
あっさり評価測光が変わる事になります。ポーズを変えただけでも変わるので大変です。
背景にライトを1灯足しました。逆光(対象の背中に太陽)の代わりだと思って下さい。
モデルに当たる光の量に変化はありませんが。背景に強い光があるためカメラの中では
「もっと暗くしないと背景の光がよく見えない」と評価されてこのような暗い写真になります
夏のコミケでやたらガングロなコスプレ写真が出てくる原因はだいたいこれです。
評価測光は白黒だけで行われてるわけではなく製品仕様にも書かれていますが。
「RGBセンサー」によって行われてるので、赤でも緑でも青でも黄でも露出は変わります。
赤色があると明るくなったり黄色あると暗くなったりと色によって様々です。
流石にこれを全部覚えるぐらいなら「マルチパターン(評価)測光」を辞めた方が早いです。
スポット測光なら後ろにどんな物が置いてあっても被写体への光が変わらなければ
最初の画像と明るさが変わることがありません。 ね、すごく便利でしょ?
それでもまぁカメラが「TTL測光(反射光式)」を使っている限りは露出補正を使わないと
実際の色にはならないのはスポット測光でも変わりはないのですがこの辺の話は
もっと後になってからお勉強すると良いかもです。気になる方は単体露出計の話で…
念のため・・・「マルチパターン(評価)測光」が全て悪い見たいに書いていますが
通常の撮影下においては非常に便利で評価精度もかなり上がってきています。 が。
コミケの撮影環境は「通常」ではなく、撮影環境としては難しい部類に入ると思います。
そんな環境をカメラ任せにするのは非常に酷だという話を元に書いてます。
コミケの撮影が終わったらまた「マルチパターン(評価)測光」に戻すことをお薦めします。
デジタル写真投稿サイト【GANREF】 |